私の自転車と周辺紹介

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2011年12月  田坂 仁 (第19代・昭和51年卒)  [記事番号:b0007]
私の自転車紹介  (資料:b0007.xls

【私の自転車ご紹介】

もう1台TOEIが増えることになりました。本当は08年に作ったスポルティーフで充分だった筈なのですが、訳あってランドナーも作ることになってしまいました。

何故かと申しますと、08年のスポルティーフを作る前のことですが、どんな自転車を作りたいかというコンセプトがまだ固まっていなかった時、何より先にサンプレのチェーンリングのパターンのあまりの美しさに惚れて何はともあれ、それに飛びついて先に買ってしまったのが間違えの始まりだったのですが、サンプレの48x36はその後構想を固めていったスポルティーフのギアレシオに似合わず、結局使わないままでした。一方、スポルティーフ用にシームレスのイデアル2002を手に入れたらブルプロが余ってしまったとか、手持ちのマキシカーをランドナーに移した代わりにカンパのヌーボティーポをスポルティーフにチェンジしたとかです。振り返ってみればそうやって1.5台分のパーツが揃ったところで伊系をカンパ主体のスポルティーフ用に、仏系をサンプレ主体のランドナー用に整理・集約してみました。

スポルティーフのコンセプトは “さりげなく” でしたが、このランドナーはあえてちょっと “厚化粧” になっています。つまりこだわりの部分が沢山ありますが、どこが厚化粧かはあえて申し上げません。遠慮せずにやりたい放題という感じでしょうか。

マンション住まいの私には自転車を2台以上持つことは本来元スペース的に無理だったのですが、一人娘が嫁いで1部屋空いたことなどが後押しになってもう1台作る恰好の理由付けになってしまいました。部品集めに2年間、フレームオーダー後1年間の合計3年間掛かりました。その間にブルーノの20”ダイヤモンドも仲間に加わっていますので、計3台です。

【特徴】

1. フレームカラーはRLM65
それは第2次大戦初期の独空軍指定の機体下面色です。グレーの入った水色です。ドンピシャのRLM65に仕上げるのは偶然以外不可能な話ですので、あくまでそれ風の色ということです。ですがもう少しグレーが濃いほうが良かったか、または緑を一滴加えた風のカラーサンプルを選んだら微妙な大人の渋みが出たかもしれません。因みに私のスポルティーフは黄緑ですので、それは英軍機のスカイみたいですね。自分の部屋で独英のバトルが勝手に始まっています。

2. セラックニス+ヘンプ巻きバーテープ
セラックニス(=カイガラ虫のエキスを集めたニス)仕上げですがテカテカにならない様に、綿テープのケバをあえて残しています。ヘンプ(=麻糸)巻きは、釣竿のリーダーガイド留めにも使われている古典的な手法です。

3. ディレーラーワイヤー前後BB上回し
何故こうなったかと言うとそれはサンプレSLJのフロントディレーラーの構造によるものです。通常フロントディレーラーのワイヤーは後ろ側にあるため、BB下回しでインナーのみを使えばいいのですがSLJはその位置が前方にあります。ですからベアワイヤーの下回しでなく、アウター付のBB上回しとなります。そのBB上回しは50年代の手法ですがサンプレ最後期の80年代のSLJでそんな30年もの前の手法が必要だとは、これもまた面白いものです。それからリアへのワイヤー回しも統一させるために上回しとしました。そうするとそれがチェーンプロテクターにもなるという利点もあります。

【制作時に気をつけた点など】

1.「ス」も「ラ」もエンド幅100/120mm、ピラー径26.8mmで統一。

2. ねじピッチは基本的にノンフレンチ。でも33年前にルネルスで購入したマキシカーのハブは当然フレンチ ピッチの筈なのにどうして今まで何の気にするところもなく使えているのか不思議です。

3. 気がつかなかったことがひとつありました。SLJのWレバーはバンドタイプと直付けタイプではマウントのサイズが違うということです。手持ちのものはバンドタイプだったので、装着できませんでした。無理やり装着する裏ワザはありますが、相当大変です。結局、今付いているのは別途購入したかなり後期の直付けタイプSLJです。

【最後に】

待つこと3年間でしたが、待っている間も楽しいものです。逆に出来上がってしまうと「これで終わり?」の様な複雑な気持ちが出てきます。じゃ次は、ということで段々のめりこみが進行するのかもしれません。今のところそこまで家計を圧迫するほどまでの悪化はしていませんが…。

* 仕様は添付Excelファイルをご覧ください.

写真2 写真3
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コメント

2012年1月 太田 道夫 (第11代・昭和43年卒)   [コメント番号:m0022]
入手困難なヴィンテージパーツを妥協せずに集めたあたり、さすがです。バランス良く仕上がったと思います。

2011年12月 田村 邦彦 (第9代・昭和41年卒)   [コメント番号:m0020]
田坂さん
素晴らしいランドナーですね、色も良いですね確か39年卒の中村博夫先輩の昔のキャンピング車が同じ様な色だったと記憶しています。ドイツ空軍の機体下面色とは!

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