私の自転車と周辺紹介

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2015年4月  太田 道夫 (第11代・昭和43年卒)  [記事番号:b0042]
ハンドルバーテープ シェラックニス塗りとヘンプ巻き  (資料:無し )

シェラックニスとは、ラックカイガラ虫という小さな昆虫が出す分泌物が原料の有機塗料で、ヨーロッパで古くから楽器や家具の塗料として使われており、フランスの自転車工房でもコットンバーテープによく塗られていました。

雨に強いこと、ニスで固めるためテープが緩まないメリットがありますが、近年では色の付いたコットンバーテープやいろいろな素材のテープが出回り、よほどのマニアでないとシェラック塗りは行いません。私のランドナーは50年前のものなので、クラシックなシェラック塗りにしてみました。

シェラックニスはAMAZONで300ml入りが1000円程度、溶剤のエタノールも500円程度で入手しました。塗る回数が多いほど濃く仕上がりますが、テカテカ光りは趣味でないので、4回塗りで完了としました。この程度だとキャメル色でまだコットンの風合いは感じられますが、経年変化で白っぽくなるかもしれません。300mlのボトルだと未だ半分以上残っているので、その時は塗り直すつもりです。

ステムに近いバーテープのエンド部はヘンプ巻きにしてあります。結び目がない巻き方です。巻き方ははネットで調べました。

塗料と溶剤 2度塗り完了時点
4度塗り完了

コメント

2015年5月 田坂 仁 (第19代・昭和51年卒)   [コメント番号:m0157]
私も2台のTOEIのハンドルバーはセラックニス&ヘンプ巻です。白いバーテープにそのままセラックニスを塗るとアメ色になりますが、黒いテープなら黒いままに仕上がります。ニスは厚塗りせず、綿テープの「ケバ」を残します。ルネやアレックスは「テカテカ」ですがケバは残したいですね。

2015年5月 堀 洋三 (第7代・昭和39年卒)   [コメント番号:m0154]
昔鳥山さんかどなたかのルネルセを見た時に、「煮染めたかの如き」バーテープを見て、こういう物もあるのだと感心しました。しかしながらフランス製の既製品だと、フレーム他のパーツとの色合わせも出来る事に満足していたので、あのバーテープをどの様にして作る(染める)のかまで、考えてみる事はありませんでした。今回太田さんが研究し投稿してくれたので、確かに既製品をそのままでは使用しない、「ハンドメイド」の境地(世界)は正にこれだと、目を見張りました!

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