私の自転車と周辺紹介

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2015年5月  太田 道夫 (第11代・昭和43年卒)  [記事番号:b0044]
ブレーキ倍力装置自作  (資料:無し )

私のランドナーはリアブレーキの引きが重く、もっと軽くする方法はないかと思っていたところ、たまたま「100 Years of Bicycle Component & Accessory Design」という本に添付画像01のイラストを見つけました。滑車を使えば重いものでも半分の力で持ち上げられるという原理の応用です。私のランドナーにはリアのアウターストッパーが直付けされており、それを利用して倍力装置を取り付ける方法を考えました。

ホームセンターで1mm厚の穴のあいた鉄板(クロームメッキ)を買って4cmの長さで切り、添付画像02のようにアジャスト付きアウターストッパーと、ワイヤー止めボルト用の穴をテーパーリーマで広げ、点線のところでL字形に曲げて添付画像03のようにボルト類を取り付けて出来上がりです。滑車はとりあえずイラストと同じように、チェーンのコマを使いましたが、滑車の径が大きいほうがよりスムーズに作動すると思うので、直径10mm程度のプーリーを探しています。

1mm厚の鉄板で強度が保たれるのか心配でしたが、試走したところ問題はなさそうです。もう少し長く乗らないとなんともいえませんが、仮にダメだったとしても装置を外せば元の状態に戻せます。何より引きが軽くなりました。

プレート部を加工 アジャスト付きアウター受けとワイヤー止めボルトを組み付け
完成

コメント

2015年5月 太田 道夫 (第11代・昭和43年卒)   [コメント番号:m0159]
コメントをいただき有難うございました。ブレーキの引きが軽くなる代わりに引きしろも長くなるのではないかというご質問ですが、吊りワイヤーは変えていないのでリムとブレーキシューの間が広がることはなく、またアウターストッパーからチドリまでの長さも従前と変わらないので、引きしろが倍に伸びたという実感はありません。

多少伸びたと感じるのは写真を見てお分かりのように、チェーンのコマを使った小さな滑車のため、インナーワイヤーが滑車のRになじまず、ピンと張っていないためと思われます。アジャスト調整しても限界があるようです。解決策としては、よりしなやかな複撚りワイヤーに変えることと、滑車をより大きなものに変えることです。

特に小さな滑車はワイヤーへの負担が大きく、耐久性に問題がありそうです。現在使用中のブレーキ(Mafac Driver)の吊りワイヤーは入手が困難なワイヤーなので、早急に滑車を大きなものにしたいと考えています。スポーツ車で倍力ブレーキが普及しなかったのは、滑車を使うためワイヤーの摩耗が激しかったからだと推察します。ガンガン走る方には今のところおすすめしません。

2015年5月 河野 良夫 (第9代・昭和41年卒)   [コメント番号:m0158]
本にヒントを得たとはいえ、すごい発想と工作技術ですね。滑車と言うので山荘にあるような、自転車を天井に吊るす、大がかりな代物をイメージしてしまいました。ところが完成写真を見ると、とても小さくて、スッキリした仕上がりなのでビックリです。私の乏しい理科の知識によれば、力は半分になりますが、引きしろは2倍になったような気がします。そのあたりの解決方法は、どのようにされたのでしょうか?

それはそうと、この装置、安全性が確認されたら売れますよね。RCTC・OTA印のブレーキ倍力装置、売り上げはもちろん、OB・OG会へ寄付なんてダメ?

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