活動報告

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2012年5月  長田 信男 (第18代・昭和50年卒)  [記事番号:r0035]
銚子1泊ラン  (資料:r0035.pdf

5月19・20日(土・日)、鈴木宏和氏の帰国歓迎ランを兼ねて本年初の1泊ランを銚子で実施。ベースの宿は「絶景の宿 犬吠埼ホテル」(旧京成犬吠埼ホテル)。

1日目はホテル→銚子漁港→銚子大橋→(国道124号・仲新田経由)→波崎シーサイドパーク(風力発電施設)→銚子大橋→JR銚子駅→ヤマサ醤油(浜口梧陵紀徳碑)→ホテル帰着(約38km)。

2日目はホテル→地球の丸く見える丘→銚子電鉄外川駅→外川漁港・千騎岩→(銚子ドーバーライン)→銚子イオンショッピングセンター→七つ池→JR銚子駅→犬吠埼→ホテル帰着(約23km)のコース。2日間で61km。

参加者は井上、鈴木(幸)、鈴木(宏)、遠山、中村、森田、小生(長田)の7名。

19日(土)、快晴。午前9時半ホテル前駐車場に集合。めずらしく遅刻者なし。早速ランの準備にとりかかる。本日のランの予定は、鹿島神宮から潮来のあやめ祭りを見物して帰るというもの。片道約30kmの道のり。

ホテル10時出発。海岸沿いの道を、まずは利根川にかかる銚子大橋を目指して走る。ホテルからは県道254号を北上。途中、日本の渚百選に選ばれている君ヶ浜、かつてアシカがいたことから名づけられた海鹿島、銚子漁港のシンボルとなっている銚子ポートタワーなどを眺めながら、海沿いの道を進む。海沿いの道とはいえ、下総台地(このあたりで15m)の上に出なければならない。のぼりが結構きつい。

そうこうしているうちに、前方に五重塔が見えてきた。なかなか立派なものだ(後にわかったことだが、この五重塔は江戸以来の名刹飯沼観音にあるとのこと)。旧来からの銚子漁港や銚子市役所の前を通り過ぎと、巨大な橋が目に飛び込んできた。利根川を一跨ぎする銚子大橋だ。その全長は約1kmにも及ぶという。幸いなことに、この橋には歩行者と自転車通行用のレーンが別に設けられていて、車を気にせず景色を堪能することができた。それにしても、利根川の水面から高さは何mくらいあるのだろうか。   

この橋を渡るとそこはもう茨城県だ。鹿嶋まで32kmの標識が現れる。現在の時刻10時半。ここで、鹿島神宮に寄っていると帰れなくなりそうだとのことで、佐原の水生植物園に直接向かうことにコースを変更。国道124号を鹿嶋方面へ。

ところが、銚子大橋から6kmくらい行ったところでアクシデント発生。まいった。夜間などに道幅が狭くなることをドライバーに知らせる、道路に埋め込まれた標識に、小生と鈴木(宏)の2名の自転車が激突してしまった。それは突然に現れた。サングラスをかけていたので、気づくのが遅れた。車ならどうということはないのだろうが、見事にパンク。鈴木(宏)はなんとかパンクをまぬがれた。

これが悪夢の始まり。単なるパンクならチューブを取り替えて10分もあればGOというところ。早々にチューブを交換して空気を入れ始めたが、入らない。他のメンバーのインフレーターを借りて入れたが、ぜんぜん入らない。持っている人のすべてを試すが、ぜんぜんだめ。結局代えたチューブが悪かったのか、森田氏持参のチューブを拝借。すべて一からやり直し。これでようやく復活。1時間もかかってしまった。まいった。これではチューブラタイヤより始末が悪いではないか。代えチューブは新品を持っていったはずなのに。皆さんも新品とはいっても、出かける前にチェックしておきましょう。

そうこうしているうちに12時。パンクしたのがちょうど食事処の前。そのままその店でランチをいただく。はや時間は1時すぎ。潮来の水生植物園に行くのはもう無理なので、波崎の海を見て引き返すことに。

早々に出発。波崎のウインドパークへ。風力発電のための風車をこれほど間近に見たのは初めてだ。まことに大きい。それも3基もある。静かにプロペラが回っている。北の彼方には風車が10数基見える。ここには津波避難用の展望台もあり、海の眺めがすばらしい。ここでは津波はここまで来たという、説明版がたっている。説明版によると、津波はこの浜堤は越えられなかったようだ。よかった。

帰路は、波崎町の背骨に当たる道を、銚子大橋の橋詰にある波崎港へ。残念ながら銚子に渡る渡し舟はなかったが、日本一の流域面積をもつ利根川の河口だけあって、海のように広い。潮の香りもする。時間の余裕も少々あるので、銚子駅に向かう。

銚子駅では、「醤油の町 銚子」まできたのだから、今はやりの工場見学でもしていこうということで、ヤマサ醤油の工場に向かう。途中、津波から村びとを救った物語「稲むらの火」のモデルとなった浜口悟陵の記念碑を見る。和歌山・広村出身の浜口悟陵が、銚子で醤油業を営み財を成したことは知っていたが、ヤマサ醤油の創立者だとは知らなかった。ちなみに、銚子で最初に醤油づくりを始めたのはヒゲタ醤油だそうだ。

残念なことに、ヤマサ醤油の工場では見学時間に間に合わなかった。外から見えるヤマサ醤油レンガ蔵(大正時代につくられたとのこと)に沿って走り、貴重な歴史の重さを味わう。

ここからは県道外川線(244号・245号)を、黒生、海鹿島、君ヶ浜経由でホテルに4時に帰着。ホテルでは、露天風呂を堪能して、金目ダイ尽くしの夕食をいただく。今日一日の疲れが癒される。翌日は九十九里浜が一望できる刑部岬(飯岡町)に行こうということで就寝。

翌朝、9時出発。まずは、我々が慣れ親しんでいるお寺とは違和感のある満願寺脇を抜けて地球の丸く見える丘展望台に向かう。展望台からの眺めは、視界360度。東には犬吠埼灯台と泊まったホテル、西にこれから行く屏風ヶ浦の絶壁が続くのが見える。北には昨日渡った銚子大橋、利根川、見てきた風車、銚子ポートタワー、銚子の町並みが、南にこれから行く外川町が手に取るようにみえる。

さあ、銚子電鉄の外川駅に行こう。外川の町は漁村の風景を色濃く残す。外川駅は鉄道模型の世界にあるようなかわいらしい駅舎だ。開業当時の姿を色濃く残しているという。ホーム向かいには、かつて乗ったことのある木造の電車が展示されている。しばしこの駅舎の前で撮影会。こんなに鉄ちゃんだったのかというくらい、みんなウキウキしている。走っている電車は、地下鉄丸の内線の車両(?)のようだ。ボディの色はもちろん変わっているが。

港へ。碁盤目状の狭い路地を抜けると外川港。沖の岩礁を利用してつくられた港の先に行ってみる。ここには津波が押し寄せたようだが、幸いにも町には被害は及ぼさなかったようだ。いよいよ屏風ヶ浦の銚子ドーバーラインを走る。地図を見ている分には平坦に見える道だが、実際走ってみると上り下りが激しい。壁のように屹立する道を目の前に見ると、気がなえる。その繰り返し。地図を見ている分にはまったく気づかなかったのだが、これほど起伏が激しいとは思わなかった。もう少し地形図をきっちり読めるようにならなければ。

ようやく、刑部岬に通じる国道126号にぶつかった。こんなところにイオンの巨大ショッピングセンターが出現。いわゆるパワーセンターといわれるものか。民家のすぐ裏手には巨大風車が見える。ここでしばし休憩。時間は早11時。刑部岬へはかなりの距離を残している。このまま進むか、銚子の町に引き返すか再相談。引き返すことで即断。途中挫折の癖がついてしまったのか。初期の目標をなかなか達成できない。楽と思えるほうにすぐひかれてしまう。

銚子の町へは、巨大風車前から七つ池を通るキャベツ畑に囲まれた裏道を通って、車に悩まされずに再び銚子駅前に戻る。工場見学にこだわりヤマサ醤油に再度チャレンジしてみる。日曜日は工場が休みということで、再び断念。時間は12時。それでは、銚子の名物寿司を食べようと、どこの店がおいしいか、地元商店の人に聞いてまわった。ある金物屋さんで、「あそこの店が観光の人がよくいくよ」とのことで、はす向かいの大久保という店を紹介してもらった。運良くテーブルを確保できた。銚子寿司の名物、伊達巻寿司の入ったランチを頼む。伊達巻寿司の味は、正月に食べる伊達巻とはちょっと違い、プリンのような滑らかな舌触りだ。魚も旨い。

さあ、ホテルに帰ろう。その前に、せっかくここまで来たのだから犬吠埼灯台に立ち寄ることに。灯台前には赤ならぬ白いポストがある。灯台の色に合わせたのだろうか。しかし、やはりポストは赤くないと落ち着かない。細い階段を上って、灯台の展望台に。どうも足がすくんでいけない。ぐるっと360度、展望はすばらしいのだが、ここで地震でもきたらと考えると早々に退散する。銚子ではこの犬吠埼を中心に、いま話題のジオパークをつくろうという動きがあるという。次に来るときには、佐原にある伊能忠敬記念館とともにゆっくりと見て回りたいものだ。

午後2時、ホテルに戻り愛車を車に乗せて、お土産を買いにウオッセ21に向かう。銚子ポートタワー脇にあるウオッセ21には、銚子に水揚げされた新鮮な魚介類が所狭しと並んでいる。私は自宅用に金目ダイの干物を購入。土・日を使って出かけてきたので、土産の一つも買って行かないと申し訳ない。ここで次回のランを約束して解散。

今回は2日間で約60kmを走る。相変わらず走っていない。これまで同様、途中でコース変更もしばしば。歳だからしょうがないのかな。皆さんはがんばって走ってください。ただし、ランに行く前には愛車および備品のチェックをしっかりしておこう。

(添付資料の写真はすべて森田氏撮影です)

コメント

2012年6月 小宅 哲哉 (第17代・昭和49年卒)   [コメント番号:m0050]
長田さんのパンク、災難でした。ロードバイクはフレンチバルブでタイヤが細いからパンクしやすいよね。しかも空気が入れにくい。タイヤは23mm? 25mmにすると耐久性がかなり違いますよ。
17代のみんな、元気でなによりです。

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