活動報告

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2014年5月  鈴木 宏和 (第18代・昭和50年卒)  [記事番号:r0086]
瀬戸内しまなみ海道合宿ラン  (資料:r0086.pdf

5月24日から3日間、サイクリストの聖地と言われてる「しまなみ海道合宿ラン」を行った。参加メンバーは紅一点(51年卒)青木と(50年卒)浅賀、井上、長田、遠山、中村、森田、鈴木(幸)&(宏)の総勢9名。昨年の北海道合宿の4名から大幅増だ。一緒に再度走れる事無く逝ってしまった同胞石井君を弔いながら出発した。

1日目

翌日合流の長田氏以外8名、新幹線福山乗り継ぎ東尾道駅下車、輪行持参組と事前送付組がヤマト営業所で合流、天気も良くいざ出発。昼食はご当地尾道ラーメン。

目指すは浅賀氏推奨の横浜ゴム尾道工場恐竜公園、驚くなかれ巨大タイヤで作った恐竜が工場入り口脇に。氏が工場側に事前に照会しておりスンナリ入場出来た。それにしてもコース途上にメンバーの会社工場があるとは巡り合わせの妙に感嘆。

最初の尾道大橋へは急坂、ショートカットで階段担ぎいよいよしまなみ海道へ入る。本日の宿がある因島へは因島大橋を渡る。橋までの昇り坂は自転車、原付専用道が設けられており平均勾配3%となだらか、フロントギアもローシフトして意外に楽に走れ、以降の走破に自信がついた。この橋は車道の下に自転車道がある唯一上下2層である。

途中の海べりの小公園で休憩立ち寄ったら家族連れが楽しそうに釣りをしており子供達から「頑張ってぇ」と声援受け、民宿へ到着。走行約20Km。

2日目

この日も晴天、歴史通読書家の遠山氏が今年度本屋大賞受賞作「村上海賊の娘」を読破し、因島に「村上水軍城」がある事に着目、行ってみる事に。水軍城でありながら小高い山上に再現されており、石段昇ると心地良い風が最高に気持ちいい。昨日の民宿は貸し切り状態で念願のしまなみ海道走れた高揚感から酒量もはずみ、最初の立ち寄り地でたっぷり休息した。

次の生口島へ渡る生口橋への昇り坂もなだらかな自転車専用道を楽々走る。この橋以降は車道の脇に自転車専用道があり橋から眺める瀬戸内海は素晴らしい眺望、思わず「♭♭島から島へと♭♭」瀬戸の花嫁が口ずさんで出て来た。

この日は日曜日で両端の尾道、今治双方からの「しまなみ海道サイクリング大会」が開催されており、合せて1000人ものサイクリストが多勢走っており、すれ違う度に「こんにちはぁ」と挨拶、沿道の方達からも「がんばってぇ」と暖かい声援。サイクリストの大半は我らより遙かに若い年代で女性サイクリストも目立ち、つくづくサイクリングの普及に改めて目を見張った。休憩スポットにはロードサイクル車用のスタンドも用意されており、道路端にはブルーのラインが標識として引かれ「今治まで50Km」等、1Km単位で表示。車両通行量も少なく、「聖地」と言われる所以が徐々に解ってきた。

生口島は日本を代表する画家の平山郁夫の出身地であり、平山郁夫記念美術館を見学。しまなみ海道をこよなく愛したという氏の力作を鑑賞。丁度昼時で、ここで早朝東京から新幹線、高速バス乗り継いで来た長田氏と合流、9名全員揃い、昼食しながら無事合流を喜ぶ。

次の大三島への多々羅大橋の昇り口手前で小休止してると「寄ってってぇ」と、女性の声、勿論立ち寄ると地元の方々(団塊世代らしい)のボランティアで名産のレモン、はるか等の柑橘類をサイクリスト達にサービス、少し前にも我らと同年配のサイクリスト集団が寄ってったと。汗掻いた身にとても美味しく頂いて感謝。この方々が元気一杯で賑やか、話も弾み「がんばってねぇ」と声援受け更に楽々と昇り切った。多々羅大橋下った所にある休憩スポットからは多々羅大橋全景が見渡せ橋のデザインが景観にマッチしてしばし佇んだ。橋のデザインが全て異なっておりこれを見比べながら走るのも楽しみの1つである。

本日3つ目の大三島橋を渡り終えると本日の宿がある伯方島、宿直前にして想定外の昇り坂に直面、昨夜の酒量の差で一気に差が広がるが何とか昇り切る。ダウンヒル途上「舟折れ瀬戸」の休憩スポット、立ち寄ると眼下の海に一目でわかる急な潮の流れ、船の往来も多く潮の流れに沿うと早く、逆流ではエンジン全開でも遅々としか進まず船も折れるという「舟折れ瀬戸」の所以と思わず実感。観潮船にも遭遇し、お互い手を振り合った。

総勢9名ともなると都度点呼だがどうやら先行2名は宿に直行らしいが初めて見た瀬戸の急流にしばし見入ってしまい、坂道下った宿入り口で先行2名に合流、どうやら宿へは別の入り口があり通り過ごしたかと思いやや不安だったと。

今宵の宿は「料理旅館せと」で日曜日ということもあり貸し切り状態で大歓迎受ける。サイクリストに優しい宿で翌日雨予報で玄関内に自転車を快く置かせて頂き、メーター付きポンプも常備、料理は瀬戸のおいしい魚、おいしい地酒で宿の方からの地元のお話も色々拝聴、会話も多岐に弾んで尽きない。部屋からは急な潮の流れが間近かに、大阪と九州を結ぶ最短航路とかでかなり大きな船も頻繁に行き交って、逆流進む船に「がんばれぇ」と声援。明日の予報は雨で何回予報を見ても雨、5Km程行った港から今治行きのフェリーもあり、選択肢の1つに加え就寝。走行約40Km。

3日目

朝は皆早い、雨はまだ降ってない。最近はTVのデジタル情報で天気予報も詳細入手、どうやら午前中降雨量1-4mmと、1-2mmなら何とか走れるが4mmなら本降り、雨雲レーダー見たり、にわか予報士がケンケンがくがく。午後遅くには雨上がる予報。走る派、フェリー派、迷い派、一旦9時に情勢見極め判断する事に。しかるにサイクリストの血が騒ぎ荷物整理搭載、空気圧チェック等準備しながら空見上げるも雨はまだ、ならば早目に走ろうと意見一致、走り始めた。

次の大島で村上水軍博物館に立ち寄る。丁度直前のNHK朝の「アサイチ」でしまなみ海道各地が紹介されていたので一層期待高まる。しかし、愕然! 何と月曜休館日! 800ページにも及ぶ大賞受賞作を読破してきた氏は大ショックありありで言葉の掛けようなかった。観潮船も博物館の前から出てるのだが同じく休みで一同がっかり。案内地図をみると島の南側にも観潮船あり、丁度昼時になりそうで昼食と合わせ期待。当初は大島西側をのんびり走る予定も雨必至で中央部最短路を一路南進。

途中、80m程の小峠上で休憩、地図見ると途中から西海岸沿い道が車少なく距離も変わらないので走る事に。昔ながらの小道を過ぎると造船所が出現、しばらく走ると車が全くというほど走ってなく、右前方にはしまなみ海道最長の来島海峡大橋が見渡せる絶好の撮影スポットへ。小さな島づたいに3つの橋が4Kmに渡って連続、雄大な眺めに各自カメラ撮影大会と相成る。

目当ての観潮船乗り場到着、ここは観光客も多く乗船出来そう、直後出発便は満席、次の13時発チケット購入、隣の海鮮バーベキューで昼食。炭火焼きで雰囲気ピッタシ。そのうち予報通り雨、しかも本降り! 傘借り受け乗船場へ、雨具救命胴衣着け出航、段々雨が強くなって来て気温も下がって来た。潮流が大きい所2カ所で停泊、まるで急流の川のようで海水が段差になってぶつかり合う様は迫力満点、竜巻の如く海面へ沸き上がる状況に自然の威力は「凄い」を連発。帰港前に顔をビショ濡れになりながらも一生懸命して説明してくれたガイドさんが「瀬戸の花嫁」を独唱、拍手大喝采であった。

雨脚は止みそうもなく覚悟決めて雨装備万全でいよいよ四国へ向かい最後の来島海峡大橋を渡り始める。雨で滑りそうで徐行、全長4Kmが非常に長く感じられた。ちなみに橋の自転車通行料金は長さにより50-200円、全部で500円だが「サイクルクーポン」で半額250円に。コンビニ、観光施設で販売してるが大人気で3軒目でやっと購入出来た。付録に色々使えるクーポンも付いており観潮船、美術館等も割引になって便利お得だ。橋を渡り切る頃には雨も小止みに、今治駅目指し最後の力出し駅前に到着。

駅前のビジネスホテルだがサイクリストも多勢宿泊するらしく部屋に自転車持ち込みも可能というのには嬉しくなった。明朝解散予定で、輪行組、送付組、更に輪行、四万十川走行組銘々準備の為、一旦解散。走行約40km。通算100kmとなった。

明日以降の準備完了し、再び集合「打ち上げ会場」へ、ホテル近くの海鮮居酒屋の個室借り切り。幸い雨中走行も1時間程で済み、無事怪我無く走り終えた爽快感、満足感で話し尽きず、酒量も進んだ。料理も新鮮ボリューム満点、充実の打ち上げ会だった。翌朝、空路/陸路帰宅組、友人訪問、四万十川紀行組、それぞれ道中無事祈願、再会期し解散。

昨年から「しまなみ海道を走りたいね」と、最初は2名ぐらいから4名となり徐々に参加表名増えついには9名にもなり全員無事に走り終えた喜びは何事にも代えがたく一生の想い出となった。健脚サイクリストは1日で走破するらしいが我らは3日かけて地元の方々とも触れ合いながら走り、しまなみ海道を思う存分堪能出来た。RCTC・OBの方からもしまなみ海道推奨して頂いた甲斐あり、想像以上に素晴らしかったです。

なお、写真はクリックで拡大時、PC画面に合せて横1366ピクセルにサイズ調整して添付しました。また、道中の写真を森田氏がPDFのサイズ削減機能駆使し作成、添付しますので合せてご覧下さい(ページ上部の「資料」クリック)。

多々羅大橋全景絶景 地元産レモン砂糖漬けが絶品、元気漬け
橋への自転車専用道は勾配3%で楽々と 自転車道でシャッターチャンス

コメント

2014年6月 小宅 哲哉 (第17代・昭和49年卒)   [コメント番号:m0121]
もう2度と石井くんと走れないのは残念です。一緒に旅をして走りながら、博識石井くんの薀蓄が聞きたかった。しまなみ海道いいですね。私もここは気に入って3回訪れ、2回単独サイクリングをしました。伯方島の「旅館せと」に泊まったのですか。私も2年前、「旅館せと」から200mほど先の「民宿うずしお」に泊まりました、懐かしい。舟折瀬戸から有津の港へ向かう途中に両館ともありますね。

2014年6月 浅賀 啓太郎 (第18代・昭和50年卒)   [コメント番号:m0120]
本州尾道から四国今治まで、6島を7つの大橋で完走した。来島海峡大橋前、雨の予報でフェリーに気持ちが傾いたが、みんなの勢いに押されて走ってしまった。走ってよかった。しまなみの景色がすばらしく良かった。飯が美味かった。酒も旨かった。柑橘が甘かった。何より風が心地良かった。生き返る!

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