活動報告

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2014年5月  鈴木 宏和 (第18代・昭和50年卒)  [記事番号:r0089]
清流四万十川紀行ラン  (資料:r0089.pdf

5月27日朝、しまなみ海道合宿ランを今治で解散後、遠山、森田、鈴木(宏)の3名で、四万十川沈下橋巡りをしてきました。

今治から輪行で松山、宇和島乗り継ぎ予土線十川(とおかわ)駅まで約4時間半かかった。昼食は前夜食べたじゃこ天の美味再度と宇和島の「じゃこ天駅弁」と思うも、乗り換え時間6分、しかも駅構内に駅弁なし、改札出た店で何とか普通の弁当をかろうじて買えた。松山駅では種類豊富に駅弁売ってたのにと後悔。やはり買える時に買っておくべし。

宇和島までの特急車内で車掌さんが輪行を不審な顔でチェック、JR規定によると自転車本体が外部にはみ出してはいけないと。森田、鈴木はTIOGA輪行袋の前輪のみ外すタイプでサドルが出ているのだがこれがNGらしく、「サドル外せ」と。押し問答してる内に他の乗客も「何事?」と。列車発車遅らせてはまずいと工具出して外さねばと覚悟。ところが何かで覆えばOKらしく、ヤッケ状の物で覆い隠し難を逃れた。怪我防止の規定で認識不足であった。NHK火野正平の「こころ旅」でもサドル出たまま輪行してたが最近見たらサドル出てなくさすがはNHKと感心した。

さて十川駅で組み立ていよいよ四万十川へと走り出す。走り出し直後、道の駅「とおかわ」で休憩、真新しいOCHA KURI CAFEなる建物にひかれ地元産栗使用のモンブラン&コーヒーで店の女性スタッフとしばし歓談。四万十川の由来は諸説あるらしく、アイヌ語の「多くの支流、大きく雄大な川」からが1番もっともらしいが北海道との関連は?

四万十川は大きく蛇行してる箇所多く、道路はトンネル貫通部分もあるが旧道へ入ると雰囲気が何とも言えぬこれぞ「四万十川」だ。景観良い所で小休止すると道の下で田植えしてる方々としばし歓談。最初の沈下橋があり、下ってみたが川の流れが早く自転車では怖い。明日が本格的な沈下橋巡りでもありこの橋は軽く流す。走行:15Km。

今宵の宿は江川崎駅近くの「星羅四万十ホテル」、急坂昇った先にあるが手前の小学校に「暑さ日本一」の看板、そう言えば昨夏の猛暑で四万十市が41度、日本一になった。まさにここが観測地点で新聞まで展示してあった。ホテルの方も暑くて大変とこぼしており今年の暑さはどうなるか気になる。四万十川も自転車で走りに来る客も多いらしくロビー内部へ自転車置けたので嬉しかった。夕食は豊かな四万十川で獲れた品々を味わったがナマズ刺身、四万十海苔天ぷらは特に美味しかった。

2日目のコースは下流の中村までの40Kmの予定。両側に道路あるがホテルの方からの情報で左側の方が車少ないので自転車向きと聞き走る。加えて見所の沈下橋の情報も入手。しばらく走るうちにどうもペダルが重い、川幅も狭くなってきてる事に異変感じ流れをみたら逆流、いつのまにやら支流の道に間違えてしまったらしい。川の左側意識するあまり支流またぐ橋渡らなかったのが間違いの元、2Km程戻ったが標識が不親切とここでは思った。

最初の岩間沈下橋を自転車で渡り眺めを佇んでるとタクシーが橋を渡ってきて、乗客が下車、何とホテルで隣のテーブルで食事してたご婦人と判明。前夜はこちら3名、ワイワイガヤガヤと歓談しっぱなしでうるさかったのではと言えば「自転車で走ってる事にビックリ、とても素敵ですねぇ」とお褒め?頂いた。非日常味わう1人旅だとか、昨夜の夜空に輝く星が素晴らしかったと。当方3名話尽きず星に全く思い及ばず「しまった!」。

下流に向かうにつれ川幅も広く流れもゆるやかになって清流四万十川の景観に引き込まれていきながらペダルも快調に廻る。ホテルの方からイチオシの勝間沈下橋では周囲の悠久の流れに身を任せながらしばし佇む。軽4輪車に自転車積んだ車が橋の上で停車、助手席の若い女性を上流の江川崎まで乗せて行く途上だと、その女性はそこから下流まで1人で自転車で走るらしい。これが四万十川レンタサイクルで「なるほど」と感心した。

次はいよいよ最大の長さ誇る佐田沈下橋、昨年「遅咲きのひまわり」というTVドラマに登場してた橋とあって観光バスも来る有名スポットだ。平日とあって観光客もまばらで自転車で余裕持って走れた。だが橋の途中で立ち止まったり走り出す際にはふらつきそうで緊張した。ここは流れも非常に緩やかで万が一転落しても一命は大丈夫と思うも愛車は無理か。

沈下橋に欄干がない理由は増水すると流木が欄干にぶつかり破損するのを避ける為らしい。7年前に大増水したあとが道路横の民家にしるされていたが川面からは20m以上は高かった。また走りながら気付いたのだが流域、道路含め看板が全く見当たらない。これは景観保護の為、両岸500mに渡り規制されてる様だ。支流に迷い込んだが標識が目立たない理由にも納得した次第。佐田沈下橋の広い駐車場にもトイレはあるが土産物屋も一切なかった。

清流四万十川と沈下橋巡りは自転車で巡るのにふさわしい所で、足を伸ばして良かったと、一同満足した。中村駅まで順調に走り、昼過ぎに到着。昼食後、森田氏、鈴木は近くのヤマト営業所から自転車を自宅へ発送。遠山氏は岡山方面を走る予定で輪行で高知へ。

高知へは現役時代紀伊春合宿後、和歌山から徳島へフェリーで渡り走って来たので懐かしい。はりまや橋近くの土佐料理店で初鰹の塩タタキ、うつぼ唐揚げ、トビウオ刺身等でしまなみ海道含め通算5日目の夜、無事走行の打ち上げでお互いの健脚走行を讃えあった。食後土産物店ぶらつきホテルへの途上、雰囲気ある居酒屋へ立ち寄ったが客同士が仲良くなってしまう雰囲気にすぐ同化、楽しく飲めたのも良い想い出に。

翌朝、遠山氏は再び輪行で岡山へ向かい、森田氏、鈴木はバスで五台山、桂浜を巡り空路帰宅、高知空港では便は違ったが沈下橋で遭遇したご婦人の旅の満足感一杯の笑顔再び。互いの旅の無事を喜び合った。

追伸
高知の居酒屋で須崎(高知の西方)の「焼きラーメン」が絶品との情報入手。土産に買い求めたら、これが実に旨い! 鍋焼き風にして食べる珍しい食べ方で「橋本食堂の焼きラーメン」がイチオシ。また、タフな遠山氏もさすがに岡山歴史探訪で走行打ち切り、無事帰宅確認出来て皆に報告。しまなみ海道含め参加の皆さん、おつかれさまでした。

沈下橋走行は慎重に 愛車も清流四万十川に佇む
最大の長さ横たう佐田沈下橋 星羅四万十ホテルでハイ、ポーズ!乾杯!

コメント

2014年6月 森田 由三郎 (第18代・昭和50年卒)   [コメント番号:m0123]
数ある日本の川の中で、四万十川が最後の清流であると言われる所以が良くわかった。川岸の看板がないこと、里山の原風景が残されていること、無粋なコンクリート護岸がないことである。都会の煩わしさや時間を忘れてしまうような景色の中を自転車で走るのは得も言われぬ快感を覚える。サイクリストなら一度はトライしてみる価値のあるルートです。なお、添付写真にある十川駅は土讃線ではなく予土線の間違いです。

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